腸内細菌の大腸組織侵入を防ぐメカニズムを解明~潰瘍性大腸炎の新たな治療薬開発に期待~

科学技術振興機構
腸内細菌の侵入が腸管炎症を誘導するが、大腸がどのように細菌の侵入を抑制しているかは不明だった。 腸管上皮細胞に発現する蛋白質Lypd8が腸内細菌の

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昨日上がっていたニュースの詳報ですね。
大腸の粘膜層の中に細菌が入り込んでいっている様子がよくわかります。

実際に大腸の粘膜層が弱ってくると細菌だけではなく、
その他の物質も入り込みやすくなってしまい、
免疫系が過剰に働き、炎症の原因ともなってしまいます。
腸の防御機能が弱くなれば、
その分血中に取り込まれる毒素やその他の物質などが増え、
潰瘍の他にも様々な病気の原因となってしまいます。
糖尿病の患者などにおいては、
腸内細菌が産生する毒素が血中に多く含まれるといったこともあり、
腸内細菌のバランスが崩れる、腸壁が弱る、細菌や毒素が取り込まれやすくなる、免疫系が働き炎症状態となる、さらに悪化する、
といった悪循環を招く可能性があります。

腸内細菌の産生する、酢酸は腸壁のバリア機能を回復強化することが知られていますので、
まずは、腸内細菌(ビフィズス菌など)が喜ぶ、
食物繊維の多い食生活を心がけてみてください。

2016年4月1日の腸内フローラ(腸内細菌)のニュース


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