腸内フローラ研究所

2016年4月17日の腸内フローラ(腸内細菌)のニュース

【坂口至徳の科学の現場を歩く】

産経ニュース
こうした潰瘍性大腸炎など腸内に炎症を起こす疾患の原因の一つとして、大腸には膨大な数の腸内細菌が棲んでおり、大腸の管の内側表面を覆う腸管粘膜バリアが破綻
したさいに、大腸組織に侵入することが指摘されている。しかし、健常な状態

潰瘍性大腸炎は大腸の内側の粘膜が何らかの原因で炎症を起こし、びらんや潰瘍が広がり、下痢や腹痛が起きる疾患。安倍晋三首相ら悩まされた人は約16万6千人(厚生労働省…
【坂口至徳の科学の現場を歩く】安倍首相はじめ17万人に朗報…潰瘍性大腸炎を防ぐ仕組み解明 阪大、腸内バリア増強 - 産経WEST

コメント

以前に紹介した、このニュースのコラムですね。
腸内細菌の大腸組織侵入を防ぐメカニズムを解明~潰瘍性大腸炎の新たな治療薬開発に期待

Lypd8というタンパク質の働きに注目した研究で、
潰瘍性大腸炎の予防に役立つのではということで脚光を浴びています。
腸に関する過敏性腸症候群や一般的な下痢などの症状については、
特効薬というものはなく、医療の現場でも対処療法が中心となっています。
大腸がんなどにおいても、腸内細菌の影響が指摘されており、実験が進められています。
次世代シーケンサーの導入により飛躍的に腸内細菌の分析が進んでいますが、
更にはメタボローム解析などを通じた腸内細菌の産生物質における解析についても徐々に研究が進み、
これらの腸に関する病気の治療に役立てられたらと思います。

2016年4月17日の腸内フローラ(腸内細菌)のニュース