腸内フローラ研究所

2016年5月13日の腸内フローラ(腸内細菌)のニュース

腸内微生物の間に見られる協力関係
Nature Asia
微生物群集は、基本的には協力的なネットワークを形成している。S Rakoff-Nahoumたちは今回、腸内微生物相の中で生じる協力的行動の仕組みについて、

Natureは、毎週木曜日発行の国際的な総合科学ジャーナルです。掲載される論文は、独創性、重要性、社会性などの観点から査読を受けたもので、時に、科学界のみならず社会にセンセーションを巻き起こすことさえあります。また論文以外にも、社会的関心の高い、信頼性...
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コメント

腸内細菌たちが、それぞれ共生関係にある事自体はなんとなくわかっていることではありますが、
実際にどういった協力関係を築いているのかについては、まだまだわかっていない方が多いです。
この研究は実際にどの細菌がどの細菌と協力関係にあるかを明らかにしているもので、
今後こういった研究が進めば、私達の体の中のそれぞれの細菌たちがどういった構成であり、
その構成の場合、最も健康効果や病気の予防に役立つのはこういう細菌を加えていった方がいい、
というオーナーメイドの腸内細菌医療というものが確立できるのではないかと思います。
ただし腸内細菌の数や種類は膨大であり、まだまだ同定作業の完了していない細菌もいますし、
腸内でしか生息できない(培養しづらい)細菌も多く、その観察も非常に難しい状況です。
現在は遺伝子解析技術の向上により、幅広い細菌の種類を特定することができるようになりましたが、
また一歩前進した新しい解析技術、培養技術の発展ということも必要になると思います。

2016年5月13日の腸内フローラ(腸内細菌)のニュース