人付き合いは「腸内フローラの多様化」を促す:研究結果

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社会付き合いは運動や食事と同じくらい健康に影響するという、数々の論文をまとめた調査結果が以前発表されたが、どうやら腸内細菌の視点から見ても「仲間と

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ストレスが腸内環境に影響をあたえることは過敏性腸症候群のように以前より言及されてきましたが、
ストレスの主な原因が人間関係によるものということであれば、
良好な人間関係が結果として、よりよい腸内環境を作るのに役に立つということは想像に固くありません。
また、この調査結果では、長く行動を共にしているサルの集団の腸内細菌叢の細菌構成が似通っていく、というものです。
ある一定、食事が似通っていることや、食べ物を融通しあうといったことが背景にあるのかもしれません。
さらに研究やサンプル数が増えれば、人間にもどうようのことがあり、
よい職場環境の会社においては、腸内環境がよいものに保たれ、
さらに仕事の効率が上がるといったことがわかってくるかもしれません。

かわいらしい姿とは裏腹に……うさぎの「ごちそう」は自分のフンって本当?

T-SITEニュース
コアラの赤ちゃんの離乳食はママのウンチで、虐待にしかみえない光景も、じつは腸内細菌を与えるための重要なイベント。ウンチが栄養補給に欠かせない動物も

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動物の食糞自体は昔から知られた行為であり、記事中にもあるようにコアラなどでは、
この行為を行わない場合、コアラの主食であるユーカリを消化することができなくなってしまいます。
便は汚いものとして認識してしまいがちですが、その構成比は実はほとんどが水分であり、その他、腸内細菌や腸内細菌の死骸、腸壁が代謝で入れ替わったものが多く、
食べ物のカス自体はそれほど多くありません。
人間にはこういった習慣がないため、自分たちのものさしで物事を考えてしまいがちですが、
こういったことをちょっと知っているだけでもイメージが変わりますね。

脂肪をガマンするよりも 食生活にも「多様性」が必要だ

WIRED.jp
マクドナルドの同じメニューを10日間にわたり毎日食べ続けた結果、腸内細菌叢の多様性は40パーセント減少し、健康状態も悪くなった実験などを紹介。

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よく流行るダイエットの方法論で多いのは、○○制限ダイエット、○○だけダイエット、○○に置き換えダイエットなど、
腸内細菌の研究者からすると、ちょっと偏った食事の印象を受けます。
現代人はすでに食事が偏る傾向にあり、さらに偏った食事を推奨するというのは難しい気がします。
最近見かけるもち麦をちょい足しするなど、できれば補う食事法に取り組んでもらいたいと思います。
食物繊維は腸内細菌のエサであり、また腸内の活動を活性化する働きもあります。
ダイエットのためと、食事を減らす、制限するということではなく、
まずは意識して食物繊維を摂る、ということから取り組むというのはいかがでしょうか。

2016年5月16日の腸内フローラ(腸内細菌)のニュース


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