早産による未熟児によく起こる壊死性腸炎 腸内フローラが重要なカギ

CIRCL(サークル)
出生体重1500グラム未満の極低出生体重児の命を危険にさらす壊死性腸炎。 腸内でバランスを保ちながら共存する多種多様な細菌群を「腸内フローラ」という

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いわゆる未熟児の生死に関わる重大な壊死性腸炎の予防に関して、
腸内フローラの早期定着に関わっているとの研究結果です。

よく知られていることではありますが、
生まれたての赤ちゃんについては、低体重、帝王切開での出産などに関わらず、
腸内細菌を持たずに生まれてくることが普通です。
生まれてきた赤ちゃんがどこで腸内細菌と出会うのかについては、
普通分娩であれば、産道を通っている間に口から獲得すると言われていますが、
それ以外でも空気中や親とのふれあいの中でなど様々な獲得経路があると言われています。
コアラの赤ちゃんのように最初はユーカリを消化できる腸内細菌も持ってない状態で生まれてくるが、
その後に母コアラの便からユーカリを消化できる腸内細菌を獲得するといったこともあります。

直接腸内細菌を取り込むということについては、まだまだ研究途上ではありますが、
この時期にこういった細菌を摂取しておくことで、
アトピーになりづらい、アレルギーになりづらいといった傾向値がわかってくるかもしれません。

乳酸菌ブレビス菌にプリン体を代謝する活性を確認 痛風や尿路結石などの疾患予防の可能性に期待

BIGLOBEニュース
近年の報告により、ある特定の腸内細菌がプリン体を体内に吸収されにくい形へと代謝することがわかってきました。そこで日東薬品は、腸内細菌のこの作用に

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私達の腸は、栄養素の吸収に大きな働きをしていますが、
この腸の中にいる、腸内細菌と呼ばれる細菌たちも、私達のより効率的な栄養素の吸収に貢献しています。
乳酸菌はその代表格であり、最近の研究では腸内細菌からの贈り物とも言われている「短鎖脂肪酸」の産生にも大きく関わっています。
短鎖脂肪酸は、天然の痩せ薬とも言われており、脂肪のの消化吸収に対して、無駄な吸収を防いでくれたりしています。
この記事にある研究にもある通り、
人間をはじめとする動物においては、消化吸収というのは生命の源でもあり、
今後の研究において、さらなる影響の範囲がわかってくるものと思います。

2016年5月18日の腸内フローラ(腸内細菌)のニュース


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