年齢によって変化していく腸内細菌の割合
腸内細菌の細菌の割合については、研究の初期段階より、年齢によって変化することが知られていました。
細菌の遺伝子解析の研究により、より詳細にその分類がわかり、年齢によって、特にビフィズス菌の割合が減る傾向にあることがわかっています。
その影響か、ビフィズス菌の減少とともに、ウェルシュ菌を中心とした悪玉菌が増殖していくことで、年齢とともに、健康を害する影響があることがわかってきました。
それでは、どのように変化するのかを見ていきましょう
赤ちゃんの腸内細菌
赤ちゃんの腸内細菌については、そのほとんどがビフィズス菌で構成されていることが知られています。
通常分娩と帝王切開とでややその構成に至るプロセスや構成比が異なりますが、
赤ちゃんの腸内細菌はかなり安定してビフィズス菌が支配しています。
これで成長と共に徐々に変化し、離乳食を食べ始め、大人と同じ食事をし始めると、
徐々にビフィズス菌の割合が減り、徐々に日和見菌、悪玉菌が増えてきます。
青年期の腸内細菌
幼児期を経て、青年期に入るとまた安定して善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7といった割合に落ち着きます。
ただし悪食の習慣が続いたり、ストレスの多い生活などをしていると、すぐに悪玉菌が増加し体に不調を招きます。
中年期以降の腸内細菌
中年期に入ると、徐々に善玉菌の構成比が減り始め、悪玉菌の構成比が伸び始めます。
腸内細菌の割合を保つには
腸内細菌の割合については、食生活や生活習慣などによって影響されます。
ほとんど野菜を採らず、肉食中心ということであれば、ウェルシュ菌を始めとした悪玉菌が増えます。
逆に野菜中心の食事が続けばビフィズス菌を始めとした善玉菌が増えます。
適度な運動も、腸内の蠕動活動の活性化につながりますので、おすすめです。
まとめ
赤ちゃんの時から一貫してビフィズス菌は減少傾向にある。
ただし、よい食生活、野菜を中心として食物繊維が豊富、オリゴ糖が豊富な食事を心がけ、
適度な運動とストレスの少ない生活を心がければ、腸内細菌の割合も若い頃の状態を保つことができます。